ハイスペックマイクロパイル工法とは
ハイスペックマイクロパイル工法は、既設構造物の基礎を耐震補強する小口径合成鋼管杭工法です。
狭隘地でも施工でき、経済性にも優れた工法のため、構造物が近接するような厳しい条件下の新設工事にも適用できます。
本工法の施工は、ボーリングマシンを用いて二重管削孔し、
鋼管を建て込んだ後にグラウトを充填し、地盤中に鋼管を定着させる技術です。
施工条件にもよりますが、橋脚基礎等の耐震補強工事でハイスペックマイクロパイルによる増し杭を行う場合、
掘削土量を低減できるだけでなく増しフーチングをスリムにすることが可能となり、
既住の耐震補強技術に比べてコストを10~20%程度低減させることが可能です。
工法の特長
基礎補強に最適なハイスペックマイクロパイル工法には
4つの大きな特長があります。
- 低空頭な場所でも施工可能
- 小型の施工機械を使用できるため、3.5m程度の低空頭箇所や足場上で施工が可能です。
- コストを縮減
- 従来⼯法と比べ、汎用的な鋼管と継手を使用するため杭部材が安価となります。
また継ぎ杭1本あたりの鋼管長が最大6mであるため、継手が少なくなるうえに施工効率も向上します。
- メンテナンス工事に最適
- 拡幅基礎を従来よりも小さくできるため、既設構造物の耐震補強などの維持管理に適しています。
- 環境に配慮した施工
- 施工機械が小型であるため、低騒音・低振動で施工できます。また杭径が小さいため、施工時に近接構造物への影響が少ないです。
ハイスペックマイクロパイル工法は、既設構造物の基礎を耐震補強する小口径合成鋼管杭工法です。
狭あい地でも施工でき、経済性にも優れた工法のため、構造物が近接するような厳しい条件下の新設工事にも適用できます。
上部構造などの鉛直力を負担する「支持杭タイプ(技術審査証明を取得)」と、水平力に対して抵抗し、主として鉛直力を負担しない「土留め杭タイプ(技術審査証明を未取得)」の2種類があります。
支持杭タイプの概要
土留め杭タイプの概要
施工方法
ハイスペックマイクロパイル工法の施工手順を
6つに分けて説明します。
施工手順
支持杭タイプ
土留め杭タイプ
施工削孔機械例

- クローラ型削孔機

- 小型クローラ型削孔機

- スキッド型削孔機